銀行勤めから転職したのは27歳の時。このままずっと金融業界にいていいのか、と漠然とした不安が募っていた時期で、思い切って異業種に転職しました。最初に配属されたのは明石の営業所。明石に3年ほどいまして、そこから京都本社勤務を経て、今は神戸支店の支店長をしています。業務内容としては本社と同じ、ラーメン店やうどん屋、レストランなどさまざまな飲食店、病院、高齢者福祉施設などに業務用の食品を卸しています。支店長になってからは神戸エリアを担当する営業員のサポートが主な業務ですが、今でも自身でトラックを運転し、お取引先へ配送を行うこともあります。
食品に関する知識がゼロでも
素直さと好奇心さえあれば
僕自身もそうでしたが、異業種から転職してくる人のほとんどは、食品の知識ゼロからのスタートです。日々、商品を触りながら営業をするので、知らないうちに商品知識は増えていきます。最初から一気に覚えようと自分を追い込まず、ひとつずつ覚えていければなんとかなります。どんなベテランになってもわからないことはありますし、わからなければ調べればいいだけ。それよりもお客様の前で素直でいられる営業員が、お客様と良好な関係が築けます。信用してもらいたくて、わかったフリをしてもお客様には見抜かれてしまうものです。知らないことを隠さず知らないと言えて、ゼロから学んでいく好奇心がある人は、やりがいを感じる仕事だと感じます。
意識高く働いてもらうため
快適な職場環境を追求したい
入社してある程度、仕事に慣れるまではアドバイスをしますけれど、ひとりで回れるようになれば、その人の裁量にまかせていきます。自分の判断で決断したり実行したり、自分のペースで仕事が進められるところは、中小企業の魅力かもしれません。やりがいを感じるのは、何度も通って提案し続けたことが受け入れられ、取引につながった瞬間でしょうか。中でも、「森野義さんが信用できるから」と価格以外のところで選んでいただけた時は、とても嬉しいです。神戸支店のメンバーは意識も高く、利益や取引先の件数も増加傾向にあります。勤務日にしっかり働いてもらえるよう、休日にはしっかり体を休めてもらいたい。早ければ5時台、遅くても8時には退社してもらえるように。有給休暇をスムーズに消化してもらえるように。働きやすい環境づくりを進めることも、支店長の役目だと思っています。